私がヴィーガンに移行するまで。
本日は、私がヴィーガンに移行するまでの過程を書いてみようと思います。
まず、私が最初にヴィーガンを知ったのはYouTuberでヴィーガンについて発信をしているとある女性の動画を観たことがキッカケでした。
その動画はすでに削除されていますが、彼女の動画でゲイリー・ヨーロフスキー氏の動画を知り、それを観た時は物凄いショックが身体中を走ったのを感じました。
『絶望』
その言葉がピッタリで、しばらくは脱力し何も考えることができませんでした。
そして、その後私の中に生まれた感情は罪悪感です。
「この罪は一生かかっても償いきれないものだ」とその時にハッキリと感じました。
この感情は今も多かれ少なかれ感じています。
私がヴィーガンになると決めたのは25歳の頃でしたが、25年間ずっと誰かに動物を殺させてきた事実、殺した動物を食べ続けてきた事実は消えないからです。
自分で魚を捌くことだって怖くてできなかったというのに、私は顔も知らない誰かにもっと残酷なことをさせ続けていました。
毎日毎日、何年、年十年も。
ゲイリー・ヨーロフスキー氏の動画を観て、私は最初は家ではヴィーガン、外食時はベジタリアンという、今でいうフレキシタリアンの生活を送っていました。
職場の同僚や家族からは『変な宗教?』と口々に心配され、その都度説明をしましたが、理解してくれる人は誰一人いませんでした。
家族からは「動物性食品が食べられなくなった人」のレッテルを貼られ、変な目で見られながら生活をすることとなりました。
当時は家庭の事情で実家で生活していましたが、また一人暮らしできる状況になり、田舎から都市部へ引っ越しました。
新たな地で新たな仕事を始めると同時に、完全にヴィーガンとしての生活を始めました。
家から歩いて行ける場所に昔ながらの八百屋があり、基本的にはそこで買い物して自炊をしていたので、食費はすごく安上がりでした。
私は「大豆肉」と呼ばれる加工品を使っていませんでした。
加工品をなるべく避けていたということもありますが、使わなくても十分に満足できる食事だったからです。
季節の野菜と果物は、八百屋さんで買うとどれも美味しく、不揃いなところも含めてとても可愛く感じました。
普通のスーパーで購入する時も、できるだけ応援したい農家の方の物を選ぶようにしていました。
そうすることにした理由は、「買い物は投票なんだ」という言葉が好きだからです。
この言葉は、本のタイトルですが「『買える』を『変える』を提案するメッセージイラストブック」として子どもと大人が一緒に学べる本になっています。
その言葉を知ってから、自分が何を買うかはどこに投票しているかに繋がっているのだという意識を持つようになりました。
私はヴィーガンになって数年間、菜食の繋がりが欲しくてTwitterを始めたり、他のブログでも菜食のことを発信してみたりと少しずつ動いてきました。
他のブログで仲良くしてくれている方は、私のブログを読んで月1回菜食を取り入れるところから、現在は週1回菜食にするところまで進んでくれました。
Twitterで日々他の菜食の方々のごはんを見て良い影響を沢山頂いたり、確実に菜食人口が増えていることを嬉しく思います。
さて、私はフレキシタリアンからヴィーガンに移行した人間ですが、これから菜食を考えている人にオススメの方法としては、まずはフレキシタリアンとして自宅で菜食を楽しむことです。
最初に調味料をヴィーガンの物に一新すれば、あとは作りたい料理の動物抜きバージョンを手元にある調味料で作れば良いのです。
今はネット上にヴィーガンレシピも沢山あるので、そのレシピを参考に作るのも楽しいと思います。
最初は人付き合いや外食が難しいと思いますので、そこは臨機応変に可能な限り減らす選択で良いと思います。
フレキシタリアンの間を移行期間として家にある動物性食品を使いきって頂ければ食材を無駄にせず菜食を進めることができます。
いきなり完全なヴィーガンにならずとも、フレキシタリアンで自分のできる範囲の菜食を続けてみることが大切です。
最近の私の食事は、朝はリンゴを齧って昼夜はパスタや味噌汁を食べています。
動物性の出汁を使わなくても、味噌汁は美味しいのです。
決してお金持ちではないですし、割と質素な食生活を送っています。
ただ、だからといって食事の楽しみが無いとか不幸だとは感じていません。
『自分の食卓に並ぶものは、誰かに殺させた物ではない』
この安心感が最も大きいのだと感じます。
そして十分お腹は満たされますし、味も悪くありません。
見栄えにこだわる方であれば、トッピングに工夫されたりと楽しんでいる方も沢山います。
どうか「SNSは誤情報ばかりだ」などと言って頭でっかちにならずに、ゲイリー・ヨーロフスキー氏の講義動画を観たり書籍を読んで、地球や環境についても勉強してみてください。
ヴィーガンは動物の問題だけではありません。
それでは、恒例となっているゲイリー・ヨーロフスキー氏の言葉を記載します。
僕の願いは、君たちが毎晩、枕に頭を乗せるとき、誰かの残酷な行いに加担していないということを君たちが自覚することだ。
そして、この世は、私たち、特に動物にとってもう十分大変だろう?
彼らを食べることで、事態をもっと悪くする必要があるだろうか?
現在、この時代では、動物性食品を一つも食べる必要がない。
それらを断つ時だ!
決して『個人の選択の自由』で終わる問題ではありません。
あなたの選択の自由で、他の誰かに動物を殺させる辛く苦しい役目を負わせないでほしいと思います。