菜食エリザの放浪記

菜食女が徒然なるままに書き連ねるブログ。

ベジタリアンやヴィーガンに適した加工食品の日本農林規格案ーパブリックコメントー

お久しぶりです。

本日は、農林水産省から日本農林規格案として募集されているパブリックコメントについて書くことにしました。

 

募集要項を確認したところ、今回の募集カテゴリーは「国民生活の安全・安心の確保」です。

題名は「ベジタリアン又はヴィーガンに適した加工食品の日本農林規格を制定する件」とのことでした。

 

他の方がパブリックコメントに寄せた内容は一部しか拝見しておりませんが、私は国際化の観点から意見を寄せてみることにしました。

 

<以下、意見内容>

日本では、海外に比べてベジタリアンの種類やヴィーガンに対する認知度は低く、なんとなく言葉を知っていても誤った認識を持っている方が非常に多いです。

国際化がどんどん進む一方で、日本ではベジタリアンの種類やヴィーガンの認識はズレていたり遅れていたりするのが現状です。

 

私は、世界共通言語と言われる英語と同じように、ベジタリアンの種類やヴィーガンの基準も国際基準と共通であるべきだと考えます。

 

最近では日本に移住される海外の方も随分と増えてきています。

彼らの中にもベジタリアンヴィーガンは多数存在しますが、今の日本で加工食品を買うのは非常に大変です。

その理由は、現在の日本で販売されている加工食品には、ベジタリアンヴィーガンでも食べられる原材料しか使っていない商品であっても、ベジタリアンマークやヴィーガンマークが付いていないことが殆どだからです。

 

海外から日本に来られた方のことを考えると、日本語や漢字の意味をよほど熟知していない限りは、加工食品を一つ一つ手に取って原材料すべての言葉の意味を調べて確認することは気が遠くなるほど大変な作業であり、大きなストレスとなるのは容易に想像がつきます。

しかし、現在はそのようにして原材料を確認しなければ、欲しい商品がベジタリアンヴィーガン対応の商品なのかを判別することはできません。

国際基準を当然の知識として持っている彼らにとって、ベジタリアンマークやヴィーガンマークが殆どの食品に付いていない日本での生活は困難を極めることでしょう。

 

更に、日本で加工食品を販売している企業でもベジタリアンの種類やヴィーガンの違いを誤って認識していることが多々あります。

仮に海外の方が店員に対し「この商品はヴィーガンですか?」と確認して購入しても、卵や蜂蜜が入っていたとすれば、それは日本に対して大きな不信感に繋がります。

国際化が進み、今後もっと成長していく日本にとって現在の「曖昧さ」は足枷でしかないのではないでしょうか。

 

まずは、ベジタリアンの種類やヴィーガンとは何なのか?という基本を国際基準に揃え、認識を統一させることが必要であると感じます。

最初にそれらの前提を国際基準に統一すると公に制定することで、企業は正しい知識を学ぶ必要が出てきます。

 

どこのお店に行っても、誰もが「ベジタリアン」「ヴィーガン」表記を信頼することができれば、日本で生活するベジタリアンヴィーガンは安全かつ安心した生活を送ることができます。

また、企業側としても国際基準に則したベジタリアンマークやヴィーガンマークを付けることで顧客からの信頼が生まれ、国内だけでなく海外からも幅広く支持を得られるようになると思います。

 

今回の制定について、日本人の感覚でしか通用しないような内容では全く意味をなさないどころか、経済成長の妨げになることは明白です。

日本で買い物をする誰もが、安心してベジタリアン商品やヴィーガン商品を選ぶことができるような社会づくりの第一歩として、是非とも国際基準に準じた制定をしていただけるよう、よろしくお願いいたします。

 

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以上が私の送った意見文です。

 

もし自分が海外に行ったり移住することになったりした時、ヴィーガンマークやベジタリアンマークの意味がその国だけ違ったり理解しがたいような内容だったとしたら・・・?

 

そう考えてこの文章を書きました。

 

本日23:59まで下記URLにて意見を受け付けています。

 

考えるだけじゃダメだ、行動せよ!!!!

 

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003481